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2012年 03月 18日

TCH 歯牙接触癖(噛みしめ) 歯がしみる 奥歯が痛い 肩こりがひどい 口が開かない

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平成24年1月31日の たけしの健康エンターテインメント!
みんなの家庭の医学ご覧になりましたか?
TCHTooth Contacting Habit 歯牙接触癖の話です。

数名の方から、先生の言ってたことと同じことテレビでやってました。
と教えて頂きました。

TCHとは日常無意識のうちに上下の歯を接触させる癖のことです。
知らないうちに噛みしめをしてしまっているのです。

本来、リラックスした状態では下顎は重みで下に下がり上下の歯は接触しません。
ある研究では1日に歯が接触する時間は平均17分だったそうです。
ところがTCHの方は筋肉が常に緊張状態にあります。

上下の歯が接触することによる歯の症状。
噛めば首、肩にも力が入るので肩こり。
顎関節にも負担がかかるので、顎関節で音がしたり開かなくなる顎関節症を引き起こします。
歯の症状は番組では触れていませんでしたが、歯の知覚過敏(冷、温、接触痛)、
奥歯がドーンと痛い、歯茎がムズムズする、などの症状を引き起こします。

ストレスと関係して起こるので、心理的なストレスや気候などの環境的なストレス
と呼応して症状が変化するのも特徴です。

実際、歯がしみる方のうちほとんどのケースがこれが原因です。

簡単な見分け方は、ご自分の舌の側面にウネウネした歯の痕がついていないかチェック
することです。(写真)

治療としては、まず癖を自覚すること。
自分では全く気づいていないことがほとんどです。
常に上下の歯が触っていないか注意します。

癖を自覚したら、肩の力を抜いて全身リラックス。
上下の歯が離れましたね。

番組でもありましたが、ご自分の目につきそうなところにポストイットなどで張り紙。
『肩リラックス!!』

多くの場合ここで問題解決です。

それでもやめられない場合の良い方法をご紹介します。
自律訓練法の出番です。

1、まず肩を動かして全身を脱力します。
2、仰臥位で行う場合は、
「お腹がすうっ〜と沈み込んで行く。」
「手足が脱力してポカポカと暖かくなってくる。」
「全身が落ちていく。」
 などをイメージして、脱力を感じるまで行います。
3、その脱力感を下顔面に移動するイメージをします。
  (波動がワンワンワンと伝わるイメージです。)
4、下顔面を脱力します。表情筋を緩めるイメージです。
5、上下の歯が開いてきますので、さらに全身をリラックスさせます。
6、リラックスできたら「歯を接触させないぞ」と念じて終了です。

これをできるだけ多く練習します。

これは自己催眠を応用した方法で
催眠は何回も練習するほど、速く、深くかかるようになります。

普段、接触に気づい時に、すぐこれを簡略版で行って下さい。

みなさんこれでTCHを克服しましょう!!

ところで、研究によると全ての人間は就寝中、噛みしめ・歯ぎしりをしているそうです。
これが原因の場合は夜の蓄積なので朝症状が強く、
TCHの場合は夜症状が強くなります。

夜は止められないので、マウスピースを装着することで対処します。


分からないことがあればいつでもご相談くださいね。
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by mizunodent | 2012-03-18 22:27 | 歯科知識


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